整体法で読む体 － 体の表情や力関係から紐解く －
膝の痛みが出てから3年以上。藁をもすがる気持ちで私のサイトを見かけたことがきっかけで来られたのが、その年の11月の終わり頃でした。
膝が痛いのに、後ろ向きに正座させられ、全く関係ない首を最初に確認していたことに、もしかすると「痛いのは膝なのになあ」と思ったかもしれません。それが、
「うん？アトピーか。なるほど。」
さらに
「目が疲れていますね」
と指摘されたことで、
「何で？何でわかるの？」
と思われたようです。
その後も、背中やお腹を診ていくうちに
「生理は？どう？」
と私に聞かれたことで、
「そんなことまでわかってしまうのか」
と後日、話されてました。
整体では、このように問診からではなく、的確に体を観て、そこに現れている体の表情や力関係から紐解いていきますので、だからこそ何故そうした体のトラブルが出たのかを読み取ることになるのです。これこそがこの整体法の真骨頂と言えるでしょう。
こうして体の紐解きを行いつつ、操法を行っていきました。
また、この方の特徴である汗が出にくい体質を自分で変えていく独自の体操や、風呂の入浴法もお伝えし、体の変化を観ていました。
その後の経過 － 膝の痛みが消えた !－
年が明け、最初に診たのがこの女性でした。
そして、今度は私が驚く番となりました。まずは頸椎の上部が緩んでいたので、
「目の方は少し楽になった？」と尋ねると、
「目の疲れが無くなりました」とのこと。
さらに、汗に関係する胸椎5番と腎臓に関係する胸椎10番が可動性が良くなっているのを確認でき、
「もしかして、汗が出るようになったのでは？」と聞くと、
「夏でもあまり汗がかけなかったのに、お風呂上りにはかなり汗が噴き出てきました」と。
これはかなりいい傾向だな、と思いつつ次に確かめたのが婦人科系。
驚いたことに、生理が復活したとのことでした。
そして、それ以上に驚いたのは、
「膝の痛みが全くなくなりました」
と伝えてきました。
3年も痛みが取れずにいたのに、ほぼ1か月で改善したのは、私自身の予想を超えていました。
操法後に、お母さんが
「先生から教えていただいた体操を毎日一生懸命やっていました。運動が大嫌いなのに、私も驚くほどでした。」
と話されましたが、自分自身でなんとか体を変えていこうとしたことも大きな変化を生んだのでしょうね。
いかがでしたか。
今回のケースで、膝の痛みがどうして現れ、そして変化したのかを少し理解できたでしょうか。
では、次回、また違った例から膝の問題を見ていくことにします。