お待たせしました。ブログ、再開です。
前回からテーマとなっている「膝の問題」の第3回です。
さて、今回のケースは「疲れと膝の関係」です。
疲れが溜まっていた中年男性のケース
50代半ばに差し掛かったAさんは、若い頃とは違い疲れが残る年齢。それでも、現場ではまだまだ若い人には負けられぬと、気合で乗り切る毎日でした。
ただ、これまで何度もギックリ腰を発症し、その度に私の操法室に来ては楽になって帰っていくということが年に1,2度あり、本人の気持ちとは別に疲労が抜けないようでしたので、
「Aさん。相変わらずお忙しいようですね。今は腰痛で済んでいるけれど、これ以上腰に負担がかかると、次は脚の問題が出てきますよ。私が教えた体操は続けてますか?」
と尋ねると、
「最近はあまりやっていませんね。朝は慌ただしいし、帰ってきてからはもうぐったり。休日に気が付いた時にやる程度になっています。」
「忙しいとなかなか体操をやる時間も取れないのはわかります。何も毎日やるのではなく、そもそも腰に来ないような体の使い方を覚えることが大事ですよ。」
と伝えたのですが、
「でも、いざという時には先生が操法をしてくれるのでねえ。」
「それでは自分の体は人任せ。そうならないように、体のことをもっと知って、自分の体は自分で管理しないと、同じことの繰り返しとなるし、しまいには手も着けられなくなりますよ。」
こうしたやり取りをしてから数か月後、
「先生、今度は膝が・・膝が痛くなってしまいました。先生が言ったとおりになってしまいました。昨日、仕事場の近くの整形外科に行ったら、変形性膝関節症と言われました。かなり長引くと言われました。痛み止めで、なんとか歩いてはいますけど。」
との連絡が入り、翌日早速診ることに。
入室されたAさんの動きを観たのですが、いつもなら操法布団に正座してもらうのですが、膝をつけると激痛が走るとのこと。仕方ないので、そのままうつぶせになってもらいました。