さて、これまでの話から皆さんにも、あるキーワードが見えてきたのではないかと思います。それが「中心に集まる力」です。
このことについては、いずれひとつのテーマとして書く予定ですが、ここでは簡単に説明したいと思います。
中心に集まる力とは
わかりやすい例えですが、私たちが住んでいるこの地球。この星は太陽という恒星を回る惑星。太陽の周りを気の遠くなるほどの歳月を回っています。そこには太陽の持っている引力のおかげで、太陽の外にはじかれることもなく、絶妙なバランスで各惑星とつかず離れずにいます。
この引き合う力が何らかの理由でバランスを崩してしまうと、どうなるでしょうか。
太陽の引く力が強くなり過ぎてしまうと、惑星たちは一気に太陽に飲み込まれてしまうでしょう。おそらく初期の頃はそうだったかもしれませんね。それとは逆に、太陽のパワーが衰えてしまうことで各惑星を引く力が弱まると、それぞれの星は太陽系から離れ、宇宙の中を漂ってしまうでしょう。
中心に力が集まっている体が整体
人の体も同様です。体の中心にうまく力が集まっていることで、生命活動は最大限の力を発揮します。
一方、体に過度の負荷がかかったり、疲れが長期間に渡ってくると、中心に集まってた力が弱まり外に力が逃げてしまい、体の内側に力が入らず、外側の力に頼りがちになってしまいます。
立っている姿を例にとると、朝には脚が内に入っていたのが、夕方になる頃には外に広がってきます。外に逃げた力をただ無理やり内に入れようとすれば、股関節や膝、足首といった関節に大きな負荷がかかり、様々なトラブルが生じてくることにも。
疲れによって中心から逃げた力も良い質の睡眠が取れていれば、外に逃げた力がまた中心に戻るのですが、睡眠の質が悪ければ、たとえ理想と言われている8時間の睡眠を取っても逆に疲労感が上塗りされてしまいます。
では、質の良い睡眠とするには?
このテーマもまた別の機会に書くつもりですが、「質の良い睡眠」を邪魔する原因があるからです。