仕事などで重いものを動かしたり運ぶことが多かったりすると、またそれがあまりにも重かったり、楽な型を取れずに行ってしまえば、体への負担は避けられません。
けれども、日常動作などで、たとえば掃除や炊事といった家事では、大した力仕事ではないのに多くの主婦の方は余計な力を入れてしまっているようですね。
私から見ると、なんて負担のかかる体の使い方をしているんだ、と思うことがよくあります。
どのような動作も体が楽な使い方があり、そのための型や構え、手足の位置というのが大切になってきます。
ただ、それ以前に気持ちが急いてたり焦りなどがあると、どうしても末端の指や手首に力を入れてしまい、その結果、肩をいからせて首や胸、腰にも圧迫をかけてしまいがちです。
主婦の方は、朝のうちにやるべきことが山のようにあるのでしょうね。そのためについつい腕に力が入ってしまい、掃除機をかけるのにも、また雑巾を絞るのにも、これでもかというほど腕に力が入って肩をいからせてしまうようです。なんでこんなに肩がこるんだろう?ああ、主婦業は大変だ、などと思ってしまうのでは?
極端に重いものを持つわけでもないのに、掃除や食事の用意をするだけで疲れてしまうのか。
掃除や炊事でも、そこには楽な体の使い方があります。そうした型、構え、手足の位置があり、それによって体に負荷をかけずにすむわけです。
ただし、心に焦りがあると、腕に力が入り、上半身が固まってしまいます。こうなると、型や構えというのも決まってきません。
まずは冷静な気持ちになって、急いたり焦っている心を感じ取ってみましょう。そして、その心の状態と一緒に腕や指に入っている力を緩めることを意識します。その上で、体の大きなエンジンであり土台でもある「腰で取る」ように行うことが第一歩となります。
これが出来たところで、体が楽になる型や構えを知り、それを実践しながら体で覚えていくことですね。
このブログでは、そうした日常動作の型や構えについても、お伝えしていきたいと思っています。
(続く)