神奈川県の辻堂・茅ヶ崎市の整体院

コロナ禍の中で

「整体法」で読む「新型コロナ」第8回(3)コロナ禍での清潔意識と弊害

2020.07.23 | コロナ禍の中で

7か月目を迎えたコロナ禍で

早いもので、年明けにコロナの感染の話が聞こえてきてから早や7か月。真冬から始まった季節も、間もなく夏が訪れようとしています。この間、私たちの生活はコロナに振り回されてきましたが、少しずつ正体も見えつつありますね。
一方で、そうした間にもコロナは変異をしてきており、ヨーロッパやアメリカではかなり毒性の強いことが報告されていました。ただ、国や地域性によって差が出ているのは、その対策や元々の生活の違いがあるため、コロナに対する体の耐性も異なっているようにも感じられます。よく言われているのがマスクの習慣。
また、日本人の清潔を求める習性もコロナへの感染予防になっていたのでは?と考えられているようですね。

清潔な社会と習慣はとても大事

確かに、清潔な社会づくりや習慣は感染症を防ぐためには大事です。貧困に喘ぐ地域では、食糧不足と感染症で亡くなる人数が圧倒的に多い。戦後の日本人が驚くほど寿命を延ばした要因として、ハエ・蚊、ねずみ等の感染症を媒体とする生物を減らし、手洗いやうがいが子供の頃から習慣づけられ、様々な感染症のリスクが避けられてきたように思われます。
またエアコンの普及や家屋の耐熱構造が進んだことで、極端な暑さ・寒さから身を守れるようにもなってきました。さらには、戦前と比べ栄養も十分に摂れるようになったことも大きいでしょう。

行き過ぎた清潔意識の弊害

けれども、私が心配なのは今回のコロナ騒動で、あまりにも清潔意識が強くなり過ぎてしまったことです。清潔意識が強くなるほど、それまで共存していた皮膚や腸内の常在菌までも減らしてしまいかねません。体の表面や体内に常在している微生物がいるおかげで、体の環境は維持されています。
過度に不必要な手洗いやアルコール除菌を繰り返してしまうと、こうした常在菌が失われ、その結果として体に害のある細菌やウイルスに狙われたり、あるいは自分自身の体の中から機能不全現象が出てくることも懸念しています。
花粉症や膠原病などの自己免疫不全現象が現れたりするのは、もしかするとそうした行き過ぎた清潔観や習慣が起因しているのかもしれません。

生活の利便性が進んだことで体を弱くしてきた

別の問題として、日本人の生活様式ががらりと変わってきたこともあります。交通網の発展で、移動による体の負担が大きく減少したことから体、特に足腰が衰え、オフィスではパソコンを前に一日中座りっぱなしとなってしまったことで、足腰が弱り、そのために姿勢が崩れて上体が前にかぶってしまうことで、呼吸器に負担がかかってしまうようになりました。

そこへ来て、今回のコロナ騒ぎ。コロナ対策としては手洗いや消毒は必須です。けれども、過度に清潔過ぎてしまうと自分自身の環境を壊してしまい、いま上げてきたトラブルに繋がりかねず、ウイズ・コロナの時期に入ってからはとても心配しています。
環境破壊で温暖化が促されていることはよく言われていますが、行き過ぎた清潔主義は自分自身という自然界を破壊することにもなるからです。そうしたことを理解した上で、感染対策を取ることは大切です。

清潔対策が行き過ぎると風邪を引けなくなり、ガン細胞までもが抑えられなくなる?

もう一つ心配なのは、こうした状況では風邪まで引きづらくなってしまうことです。以前このブログでも、風邪を引くことで体のリセットが行われるとお伝えしましたが、コロナへの防御意識や対策がしっかりしていることで、その風邪を引けなくなることが最も心配するところです。風邪を引けなくなることで、体の負担や閊えが取れなくなり、そうなると体のあちこちに問題が生じてしまいかねません。
特に血液や血管系に負担が生じてくるため、腎臓や肝臓の働きに負担がかかってきます。そうなると、体温調節が下手になり、体の解毒作業も滞り、ひいては脳や心臓疾患、さらにはガン細胞なども抑えられなくなるかもしれません。

危機対策は早め早めに

今後のコロナの動きが私たちにどのように影響を与えてくるか、ただ怖がるだけでなく、普段の生活の中でやるべき対策だけはきちんと行い、できるだけ早く感染源を抑えていくことが大事なのは言うまでもありません。
ところが、私たちが頑張っているにもかかわらず、コロナを甘く見たり、出すべき政策が後手後手になるようでは、かえってコロナの終息を遅らせてしまい、その結果として無駄な経済対策費までもが出てしまうのはいかがなものでしょうか。危機対策は早め早めに。

三密ではお喋りを控え、お互いにマスクをすること

一方で、私たちも守るべき自己対策をしないと、感染がいつまでも収まらずに長期にわたって続くことも肝に銘じなければなりませんね。三密が避けられない状況では、お互いにマスクを着け、会話を控えることはウイズ・コロナの中では当然です。これはマナーではなく、早くコロナを終息させるための義務といえるはずです。

前回、前々回で取り上げたレストランや混雑した空間でマスクをせずにお喋りをすることも、最近の第二波と呼ばれる感染者数の増加の一因にもなっているかもしれません。かと言って、〇〇警察と呼ばれている人達の気持ちはわからないでもありませんが、要は伝え方ですね。
混みあっている電車内ならば、そうしたことをこまめに社内アナウンスをしたり、レストランや居酒屋では、席への案内時に一言注意をしておくことで、そうした意識を客も持つはずです。

今日、東京で一気に300人を大きく超えた感染者が出る中、旅行キャンペーンが始まりました。これほどの状況にも関わらず、とても不安になるでしょうが、私たち一人一人がしっかりとした対策に気を配ることで、コロナ感染は必ずいつかは終息するでしょう。

 第8回(4)「コロナ禍では店舗側だけでなく客側の意識も重要」に続く

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